黒い
空間の中に
ベッドの上に
置いたまんま
…まただ
涙がまた
出てくる
辛い
それでも
聞いてこないの?
アキ
窓見て』
『窓?』
言った
アキの
コップを
手にとる
携帯
持って歩いた
トモから
離れた
矛盾なのは
わかってる
カヨを想ってるのを
わかってて
なんで
声が出ないんだ
腹の
真ん中辺りが
ギューっとする
『じゃあね』
アキは
スグに
ここに
いたんだよな
毎日
君といたから
また
つけてもらいたい
車を
走らせる
マンションに着いて
アキは
小さな寝息を
たてて
寝ている
トモの
手が
口が
胸が