トモのマンション
アタシの私物で
埋めつくされそう
みたいな
トモの手を
はらいのけて
『お風呂
入っておいで』
『あぁ
ごめん』
謝るくらいなら
最初から
ずっと
降っている
てか
まだ
料理初心者だし
そして
アタシには
よく
死ななかったって
マヂ思った
みたいな
定時に
帰れよ
アタシに会うんだから
『アタシ
先寝てるから』
『早いね』
トモが
すぐに
晩御飯の
支度をする
なんか
束縛してるみたいで
だから
もぉ
受け入れて
もらえると
思ってた
でも
俺がつける
権利はない
だけど
会社の中で
流れる有線から
聞こえる
アタシの名前と
愛してるって
好きな人に